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AYANO

プレ更年期・更年期との付き合いかた

更新日:2019年12月11日

現在更年期症状に悩んでいるかた、これから更年期の時期を迎えるかた、

すでに更年期を過ぎたかたにも、ぜひ読んでいただけたらうれしいです。


🌱女性のからだは、女性ホルモンに大きく影響されながら、揺らぎながら生きています🌱


女性ホルモンには、


・丸みのあるからだをつくる

・乳房がふくらむ

・肌や髪につやをだす


・コレステロールを抑える

・血管を強くする

・骨量を調整する

・自律神経を安定させる


などの役割りがあり、美容、健康、心の安定と、あらゆる部分に密接に関係しています。


この女性ホルモンの影響をうけながら、PMS(月経前症候群)や生理痛、妊娠や出産、更年期から閉経、と私たち女性は年齢を問わず、女性特有の不調を抱えがちです。


女性ホルモンの分泌は、20代〜35歳くらいをピークに下降します。

そして、40歳前後には女性ホルモンが大幅に減少していくため、多くのかたがからだの変化を体験します。


平均的な閉経時期は50歳前後で、その前後あわせた10年を更年期、

更年期の前段階で、女性ホルモンが減少しだす時期を、プレ更年期とよびます。


閉経に向けて女性ホルモンの分泌が減り、閉経後は卵巣からの女性ホルモン分泌がなくなります。


先ほどもあげたとおり、女性ホルモンはからだのあらゆる機能を守る存在


その守りがうすくなれば、どうしても弱い部分が表に出やすくなるため、不調が起こりやすくなるのは自然なことと捉えられます。

(エストロゲンは女性ホルモンのことです。)



🌱更年期症状🌱

女性ホルモンの分泌が低下すると、自律神経のバランスが乱れます

症状には個人差がありますが、よく更年期にみられる、深刻な冷えやほてり、のぼせ、動機やめまい、不眠など、自律神経の乱れからきています。

そのほか情緒が不安定になるのもこのためです。


その他の更年期症状は、肩こりや頭痛、腰痛、関節痛や筋肉痛などからだの痛み、頻尿、物忘れ、疲れ、抜け毛や白髪、肌の乾燥などがあげられます。



🌱更年期に気をつけたい病気🌱

・コレステロール値が上昇し、高血圧症や動脈硬化のリスクが高まる。

・膵臓から分泌されるインスリンの機能が弱くなり、糖尿病のリスクが高まる。

・女性ホルモンには骨を丈夫に保つ役割りもあるため、閉経後は骨粗しょう症リスクが高まる。

・記憶力や集中力の低下や、アルツハイマー型認知症の発症にも関わる。

・子宮体がん、卵巣がんなどの発症率が高まる。


並べてみると、あらためて女性ホルモンが内臓の細部にも関わっていることがよくわかります。


更年期の症状には個体差があり、主にその人の元々の体質や生活習慣により、弱い部分に現れるものなのだそうです。


🌱閉経を早める要因🌱

生活に関係するものだと、次のような要因があります。


・ストレス

・喫煙

・食生活、肥満

・運動不足



🌱プレ更年期、更年期との付き合いかた🌱

更年期症状が全くなく過ごすかたもいれば、寝込むほどつらい症状があるかたもいますが、

40歳をすぎて、今までに経験したことのない不調を感じたら、更年期症状かもと考えてみてください。


女性ホルモンの減少は、誰もが避けてとおれないことですが、

自分のからだと心に向き合うこと、セルフケアを行なっていくことで、

少しでも心地よく過ごせたらいいですよね。

更年期との付き合いかたとして、以下が参考になればうれしいです。



💚婦人科を味方にする

まず、一番におすすめしたいのは婦人科に定期的にいくことです。


「更年期ぐらいで、、」と軽く見られがちですが、軽く済まないかたもたくさんいます。

すでにそのフェーズを経験されたかたは「うんうん」とうなずかれているかもしれません。

わたしの母は「どこもかしこも不調だったよ!仕事にいけない日もあって、大変だった」と、更年期真っ最中のことを話してくれました。

そして母も「更年期くらいで」と、なんとか自力で乗り切った一人でした。


☆更年期を迎える女性が100人いるとき、

・「更年期症状」を自覚する女性は50-60人

・「更年期障害」で治療を要する女性は30人


約3人に1人は、本当は治療が必要なほどの状況なのです。


もし今つらい状況にあるかたは、婦人科の受診を検討してみるのも、一つの選択肢です。


女性ホルモンの数値もわかりますし、(最近では健康診断のオプションで女性ホルモンの数値が調べられるそう)

敷居が高いイメージがありますが、婦人科では、つらい症状に対して漢方やホルモン療法を受けることができます。


月経があるかたは低用量ピルの使用により女性ホルモン分泌のアップダウンをなめらかにするなどの治療、

閉経している場合には、ホルモン補充療法(HRT)などの治療がよく効くそうです。


ホルモン補充療法は、外側から女性ホルモンを補うことで更年期障害を改善するものです。症状によっては保険適用になるとのこと。


弱い部分を補い、体質を根本から改善する漢方もあなどれません。即効性というよりは穏やかに効くものです。これも試す価値があります。


信頼できるかかりつけ医をみつけて、美容室に行くくらいの気軽さで、

なにか不調があれば婦人科の受診をすることをおすすめします。



💛ストレスを減らすように心がける

なによりもストレスが更年期の症状を悪化させます。

社会的なストレスや、家庭のストレスなど。

女性ホルモンの減少は自律神経を乱す要因になりますが、ストレスはそれに拍車をかけます。


なるべくストレスフルな状況を遠ざける、環境を変えることも、視野に入れていくことができるとよいと思います。

とはいえ、それぞれ色々な状況がありますよね。

かかるストレスの量を減らせないのであれば、

やはり医師の力もかりながら乗り切ることを、おすすめします。


また、日常的にストレスから自分をいたわる習慣や、まめに自分にご褒美をあげると、楽になることがあるかもしれません。


例えば、、、

・朝はお花などの植物に水をやる

・家を掃除し快適な状態を保つ

・移動中は心地のよい音楽を聴く

・混んだ電車内ではマスクをし目を瞑りゆっくり呼吸をする

・数分でいいから瞑想の時間をとる

・好きなお茶やコーヒーを飲むことを合間に楽しむ

・食事はテキトウに決めずに本当に食べたいものを食べる

・シャンプーなどの石鹸類やクリームは癒される香りを選ぶ

・お風呂にゆっくり浸かる

・服は素材のよいものやお気に入りのものだけを着る


など 。



💜生活習慣を見直す

もしまだ更年期を迎えていない場合でも、更年期症状がある場合でも、

更年期症状を重くするような生活習慣は、見直す時期にきているかもしれません。


質の悪い食事や、睡眠不足、運動不足、喫煙習慣など。


栄養バランスのよい食事、適度な運動、良質な睡眠、メンタルのケア

一つずつ、できることからはじめてみてください。


☆なにより睡眠が大事です。更年期症状として夜中に目が覚める、疲れがとれないなどの睡眠障害を抱えるかたが多いですが、睡眠の質が下がると、自律神経がさらに乱れます。


睡眠にお悩みのかたには、こちらが役に立つかもしれません。


☆継続的な運動により、更年期症状が72%の女性で改善したというデータもあるくらいです。

運動は、好きな運動であればなんでもいいと思います。

特になければ、ヨガも適度な運動として有能ですので、おすすめですよ。

「更年期症状に対してヨガに期待できること」についてはこちらの記事に書きました



💙エクオールを取り入れる

女性ホルモンのエストロゲンと似た作用をする「エクオール」をご存知でしょうか。

エクオールは納豆や豆腐などの大豆製品に含まれるイソフラボンからつくられる成分です。

体内でイソフラボンからエクオールをつくれる人は2人に1人の割合。

エクオールをつくれるかつくれないかは、検査キットで簡単にわかることなのでご興味があれば調べてみてください。


エクオールについては以下の研究結果が報告されています。

・エクオールをつくれる人は、更年期症状が軽い人が多い

・エクオールは更年期のほてりや首や肩のこりを和らげる


☆もしエクオールをつくれない体質だったとしても、今はエクオールのサプリメントがあるので、そちらを摂取すればエクオールを体内で作用させることができます。


エクオールについての詳細はこちらのサイトをご覧ください。



💓その他

・半身浴でからだを温める

→血流がよくなると自律神経が整います。


・アロマテラピー

→香りをかぎ脳に働きかけることで、ホルモンバランス、自律神経が整います。


・マッサージ

→更年期はからだのめぐりが悪くなりやすく、老廃物が体内に残りやすい状態。リンパの流れがよくなると、自律神経が整います。



今は昔に比べ寿命が長くなっていますよね。

わたしたち女性は、閉経後約40年、ほとんど人生の半分を、女性ホルモンの守りがない状態で過ごしていくことになります。


「仕方がないこと」と我慢せずに、できるところから取り入れてみてください。


なるべく長く健康的に、心地よく過ごせるかたが増えますように。

願いを込めて✨



参考書籍:

・プレ更年期1年生

・超かんたんヨガで若返りが止まらない!







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