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AYANO

「ありのままの自分」とは

更新日:2020年1月9日

「ありのままでいい」ということは、「変わらなくていい」「欲のままでいい」という意味ではない。




ヨガをやっていると、「ありのまま」という言葉にたくさん出会います。


「ありのままのあなたで」ってどうゆうことなんだろう。「飾らない」とか、「自然な」という意味なら、わかる気がする。


たまにちょっと解釈が違うんじゃないかなーと思うものがあって、それは「変わらなくていい」とか、「欲のまま行動していい」というマイナスなニュアンスでつかう「ありのまま」。


例えば「相手を傷つけてしまいたい」と本心で思っていたとして。


その本心を無視したり、「そんなこと思ったらダメだろう!」と叱責するのも違う。それじゃあ「傷つけたい」気持ちは消えないまま。


じゃあどうすればいいのかというと、まずは「そうか、自分は相手を傷つけたいと思っているのか。」と、認め受け止めること。


そして「傷つけたい」と思っている根っこの部分、例えば「あの人にあんなことを言われて傷ついていたんだね。だから、自分も傷つけてやろうと思ったんだね。」と、心を深掘りしてあげる。


決して「傷つけたいと思ったなら、それが本音ならそうしちゃえ!」と、マイナスな行動を後押しすることが、「ありのまま」ではないのです。それじゃあ、モンスターになってしまう。


傷ついていた事実に気づき、まずは自分の気持ちに共感する。自分で自分を癒す。


それが「ありのままの自分」を受容するということ。自分を受容すれば、傷が癒える。傷が癒えれば、誰かを傷つける必要がなくなる。行動をマイナスからプラスに変えやすくなる。


「じゃあ自分の傷を癒すために、相手と向き合って話してみよう」「もう大丈夫だから、これからは距離をおけばいいや」みたいな風に。


心の奥底で感じた自分の本音を受け止め、その上で建設的な行動をとれる自分へと成長していくところまでがセット。


「変わらなくていい」と自分を甘やかすことと、「ありのまま」は別物。


心豊かに生きていくために、良いほうへ変化していくこと。良いほうへ変化するために自分を育てていくこと。自分を育てるために、本音を受容すること。それが「ありのままの自分」でいることだと思います。

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